iPhoneの20周年を記念して計画されていた全面ガラスデザインの新型機が、開発中止となった可能性が浮上しました。米投資会社JefferiesのアナリストEdison Lee氏によるサプライチェーン調査で、生産歩留まりの低さを理由にプロジェクトが打ち切られたことがわかりました。
全面ガラスiPhoneの構想と中止の経緯
2025年頃から噂されていた全面ガラスiPhoneは、iPhone X以来の大幅なデザイン変更として注目を集めていました。前面と背面を湾曲したガラスパネルで包み込み、ディスプレイ上の切り欠きを事実上なくし、インカメラFace IDを画面下に配置する設計とされていました。また、物理ボタンに代わるソリッドステートボタンの採用も噂されていました。
2027年9月の発売が想定されており、想定小売価格は約2,060ドルと、これまでのiPhoneで最も高額なモデルになる見通しでした。JefferiesのLee氏は以前この構想を実現可能性が高いと見なしていましたが、サプライチェーンの調査から歩留まりの悪さが障害となり、プロジェクトが中止されたと判断しています。
株価下落とメモリコスト上昇の懸念
Jefferiesはこの報告を機にAppleの株価評価を「Hold」から「Underperform」に引き下げ、目標株価を285.56ドルから263.66ドルに切り下げました。この目標株価はウォール街でも最低水準とのことです。発表後、Apple株は2.1%下落しました。
Lee氏は中止の影響が単一モデルにとどまらない点を懸念しています。Appleが将来的に全面ガラス設計をProおよびPro Maxモデルにも拡張し、平均販売価格と利益率を引き上げる計画だったとの見方を示しました。メモリコストの高騰が収益を圧迫する中、高価格帯モデルの導入が重要な防衛策になっていたと分析しています。
AI戦略の遅れと20周年デザインの不確定性
Lee氏はさらに、Apple Intelligenceのロールアウトが缓慢であることも指摘しました。デバイス上でAIモデルを稼働させるために必要な追加RAMの搭載を正当化しづらくなっているというのです。2027年に予定されるiPhone 19 Pro Maxの部品コスト上昇も、格下げの追加理由として挙げられています。
一方で、Lee氏の報告が20周年記念デザイン全体の中止を意味するのか、全面ガラスディスプレイ部分のみの中止を指しているのかは明確ではありません。ダイナミックアイランドの完全除去は技術的ハードルが高く、来年も困難とする見方が以前からあります。ただし、四方向に湾曲したシャーシなど他の要素は計画通り進む可能性も残されています。
出典: 9to5Mac — Next year’s iPhone redesign with all-glass look might be canceled: report / Reddit r/apple (日次トップ) — Apple's All-Glass 20th Anniversary iPhone Reportedly Canceled / MacRumors — Apple's All-Glass 20th Anniversary iPhone Reportedly Canceled


