Appleが、次世代Siri AIで最新ニュースを正確に提供するため、大手メディア出版社との間でコンテンツ利用契約の協議を進めていることがわかりました。Wall Street Journalの報道によると、Appleは最大9桁(億単位)の予算規模を想定しており、複数年の提携を目指しています。
Siri AI向けコンテンツ契約の特徴
Appleが出版社に提案している契約は、一般的なAI企業とメディアの提携とは異なる特徴を持っています。通常、AI企業はコンテンツ全般へのアクセスに対して固定報酬を支払う仕組みが主流ですが、Appleはコンテンツが実際に使用された際に出版社に報酬を支払う従量制の報酬プランを提案しています。
また、Appleはこの支払いに9桁(億単位のドル)規模の予算を検討しているとも報じられています。AppleはこれまでApple News+の取り組みを通じて出版社と提携してきたほか、AI学習目的でのコンテンツ利用権を含む契約を過去に結んだ実績があります。ただし、MacRumorsによると、Apple News+の契約に不満を持った出版社も一部存在し、提携を終了したケースもありました。
他社の動向とAppleの事情
メディア各社は現在、AI企業との関係において二つの道を選択しています。New York TimesはOpenAIとMicrosoftに対し、無断でコンテンツをAI学習に利用されたとして訴訟を提起しています。一方でNews CorpやAxel SpringerはOpenAIとコンテンツ契約を結びました。RedditもGoogleと年約6,000万ドル規模の契約を結ぶ一方で、AnthropicやPerplexityに対しては無断スクレイピングを理由に提訴しています。
Appleがこうした契約の締結を急ぐ背景には、Siri AIの今秋リリース予定が控えている事情があります。iOS 27、iPadOS 27、macOS 27で導入されるSiri AIは従来のSiriから大幅に進化する予定ですが、正確なニュース見出しを確実に提供する必要があります。iOS 18では通知要約機能が誤った見出しを生成し、ユーザーに誤解を与える事態が発生し、Appleはニュース要約機能を1年以上削除して改善を行いました。WSJの取材に対し、Appleはコメントを控えています。
出典: 9to5Mac — Report: Apple seeks publisher deals to give Siri AI better access to current events / Google News: Apple/iPhone/iPad 総合 — Apple、「Siri」のAIでメディアのコンテンツ利用協議 WSJ報道 – nikkei.com / MacRumors — Apple in Talks to Pay Publishers for News Content to Power Siri AI


