iPhone 18 Proおよび折りたたみiPhone Ultraの生産がDRAM不足により遅延しており、TSMCには約10億ドル相当のA20 ProプロセッサがDRAM到着を待って未完成のまま滞留していることが明らかになりました。発表まで6週間を切る中、初期需要は満たせる見込みですが、オンライン注文の待機期間延長や店舗在庫の早期枯渇が懸念されています。
A20 ProのパッケージングがDRAM不足で停滞
今年のiPhoneラインナップはTSMCのN2プロセスで製造される初のチップ「A20 Pro」を搭載します。N2ノードでの生産は順調で歩留まりも良好ですが、A20 ProはTSMCの新しいWafer-Level Multi-Chip Module(WLMCM)プロセスでDRAMと同梱パッケージングされるため、DRAMが届かない限り次工程へ進めません。
半導体アナリストのTim Culpan氏の報道によると、TSMCにはDRAM到着待ちのAppleプロセッサが約10億ドル分滞留しています。DRAMが完成後に組み込まれる以前の工程で止まっているため、マザーボード組立を担当するFoxconnやBYDのスケジュールも圧縮される恐れがあります。
今秋はProモデルとUltraのみ、代替選択肢が少ない
通常モデルのiPhone 18は2027年春に延期されるとされており、今秋登場する新機種はiPhone 18 Pro・Pro MaxとiPhone Ultraのみとなります。選択肢が限られる中でProモデルへの需要が例年より高まる可能性があり、DRAM不足による供給制約の影響がより顕著になるとの見方があります。
AppleはiPhone 18系全体で約2億台の生産を計画しており、うちiPhone Ultraは1割未満、残りはProと通常モデルで均等に配分される想定です。折りたたみiPhone Ultraは2,000ドル超となり、Apple史上最も高価なiPhoneになるとされています。
グローバルDRAM不足がApple各製品にも波及
今回の供給逼迫はAIインフラ投資によるグローバルなDRAM不足を背景にしています。Tim Cook CEOは7月30日の決算説明会でサプライチェーンに大きな制約があることを認め、MacBook AirよりMacBook Proへ購買を誘導する動きも出ています。
AppleInsiderによると、Appleが中国市場向けに米国制裁対象のCXMTからDRAM調達を試みたものの拒否されたほか、米上院議員も中国製DRAMの使用拡大に懸念を示すなど、短期的な解決のめどは立っていません。
出典: MacRumors — Apple Scrambling to Secure Memory Ahead of iPhone 18 Pro Launch / 9to5Mac — iPhone 18 Pro could have limited availability right after launch: report / AppleInsider — RAM supply holding up iPhone 18 Pro assembly is another bad sign


