Appleが英国の競争・市場庁(CMA)が検討しているApp Storeの「ステアリング」規制案に対し、強い懸念を示す意見書を提出したことがわかりました。同社は規制案が競争促進の域を超え、ビジネスの運営方法に「極めて介入的」な役割を果たすことになると反発しています。
CMAが求める外部決済への誘導許可
CMAは開発者に対し、App Store外の決済オプションへユーザーを誘導(ステアリング)することを認めるようAppleに求めています。これにより手数料が下がり、競争が促進されるとの見方です。現在、英国の開発者はApp Store外への誘導が制限されており、米国やEUの規則とは異なる状況にあります。
CMAはAppleが開発者に手数料を課すことを認めつつも、既存のApp Store手数料より低く、公平かつ合理的な水準であるべきだとしています。開発者が節約分を顧客に還元するか、イノベーションに再投資できるようにするのが目的です。AppleとGoogleは昨年、英国の新デジタル市場制度で「戦略的市場地位」に指定されており、CMAはプラットフォームの競争を促すため企業固有のルールを導入できる権限を持っています。
Appleの反論とCMAの見解
Appleは提出文書で、CMAの提案がAppleの価格を規制するだけでなく、手数料を課せる製品やサービスまで制限すると指摘しました。ステアリングの許可が顧客の費用削減につながる証拠はないと主張し、規制案はイノベーションや投資を損なうと訴えています。
同社は2025年にApp Storeを通じた英国での取引・売上が465億ポンドを超え、手数料がその総額の3.5%未満にとどまったと強調しました。一方、CMAは提案が価格規制ではないと反論し、ステアリング手数料が公平かどうかを判断する原則を設けることが目的で、直接価格を設定する意図はないとしています。CMAはフィードバックを評価したうえで最終決定を行う予定です。
出典: MacRumors — Apple Says UK App Store Steering Rules Would Be 'Highly Intrusive' / 9to5Mac — Apple pushes back against UK proposal to loosen App Store payment rules / AppleInsider — UK is asking for 'highly intrusive' controls over App Store, says Apple


