AppleのメモリサプライヤーであるSK Hynixが、米国でApple製品向けのメモリチップを生産する計画を検討していることがわかりました。実現すれば、SK Hynixが米国内でメモリを製造するのは初めてになる可能性があります。
Intelのオハイオ工場を活用する案
報道によると、SK HynixはIntelと、同社が計画しているオハイオ州の半導体工場でメモリを生産する協議を進めています。案の1つとして、SK HynixがIntelの施設の一部を借りる形が検討されていますが、現時点で契約などの詳細は明らかになっていません。
SK HynixはApple向けにRAMとフラッシュメモリを供給しており、今回の計画ではDRAMやNANDフラッシュメモリが対象になる可能性があります。Appleが採用するこれらのメモリは業界標準の製品であるため、最先端の製造プロセスをめぐる制約の影響は比較的小さいとされています。
Solidigmはニューヨーク州の工場も検討
SK Hynixの子会社Solidigmについては、米国でNANDフラッシュメモリ工場を建設する案を検討しており、ニューヨーク州北部が有力候補として浮上していると伝えられています。実現すれば、中国にあるNAND工場への依存を減らす狙いがあります。
一方、計画には韓国政府が反対する可能性も指摘されています。台湾が懸念しているのと同様に、比較的成熟した製造プロセスであっても、半導体製造技術の国外移転が問題になる可能性があるためです。SK Hynixは、現段階で何も決定していないと説明しています。
Apple製品の米国製造との関係
Apple製品向けの一部プロセッサはすでに米国で製造されていますが、TSMCの最先端プロセスを外国企業が利用する際の制限により、対象は古い製品に限られるとされています。今回のメモリ生産計画が実現しても、どのApple製品に、いつから米国製メモリが搭載されるかは明らかになっていません。
Intelはオハイオ州の拠点開発を継続していることを確認しましたが、協議そのものについてはコメントしていません。Apple製品の部品供給網を米国内に広げる動きとして注目されるものの、SK HynixとSolidigmの計画はいずれも検討段階です。
出典: 9to5Mac — Some memory for Apple devices may be made in the US for the first time / MacRumors — Apple Supplier Subsidiary Considering U.S. Flash Memory Factory


