Appleは、米国の移民・関税執行局(ICE)の追跡を可能にするアプリ「ICEblock」などの削除について、安全上のリスクがあったためと説明しました。米下院司法委員会のジェイミー・ラスキン議員からの問い合わせに対する回答の中で、同社は自社の判断を正当化しています。
政府からの懸念と安全上のリスク
Appleによれば、当時のパム・ボンディ司法長官から、ICEblockが連邦職員の安全を脅かすとの深刻な懸念が伝えられていたとのことです。また、FBIのカシュ・パテル局長も、こうしたアプリが捜査官の追跡に利用されたと主張しました。これを受け、Appleは2025年10月にICEblockおよび同様のアプリをApp Storeから削除しています。
同社は、これらのアプリがICE職員やその周辺にいる人々に関する正確な位置情報を提供しており、標的となった暴力事件のロードマップとなり得るなど、重大な危害のリスクがあったと判断しました。同時に、この時期にICEに対する活動や脅迫が大幅に増加していたことも削除の理由として挙げています。
議員による反論と政治的圧力への疑惑
一方、調査を行っているラスキン議員は、Appleの主張に疑問を呈しています。2025年9月に発生したICE施設での銃撃事件について、犯人は追跡アプリではなく、Appleデバイスに標準搭載されているアプリで住所を特定したと報告されており、追跡アプリが暴力を誘発したという根拠はないと指摘しました。
また、連邦当局の動向を監視することは修正第1条(言論の自由)で保障された権利であると主張しています。AppleInsiderの報道によれば、司法省は削除命令を出したことを否定していますが、これは法的な議論を避けるための手法である可能性が指摘されており、Appleが政府からの圧力に屈したのではないかという見方が出ています。この削除決定に抗議し、ポートランドの抗議者がサンタクロースの格好でApple Storeに行進した事例もありました。
出典: Reddit r/apple (日次トップ) — Apple explains last year’s controversial decision to remove ICE tracking apps from app store / AppleInsider — Safety concerns forced ICEblock removal, Apple tells lawmaker


