2026-10-02 17:18 更新
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Apple、OpenAI訴訟で元技術者のMacBookから新証拠

Apple、OpenAI訴訟で元技術者のMacBookから新証拠

AppleはOpenAIを相手取った企業秘密訴訟で、元エンジニアがAppleの回路図をOpenAIで使用し、AIエージェントに電気工学シミュレーションを実行させていたとする新たな証拠を裁判所に提出しました。Appleは証拠の破棄や企業秘密の継続的な利用を防ぐため、早期の証拠開示を求めています。

元エンジニアのMacBookを解析、4つの事実を主張

Appleは2026年7月、元従業員のChang Liu氏とTang Tan氏がデータを持ち出したとして、OpenAIの従業員を相手取る訴訟を提起しました。Liu氏はAppleを退職してOpenAIに移った後も、Appleから貸与されたMacBookを保有しており、訴訟後に返却されています。

Appleが提出した文書によると、返却されたMacBookの初期フォレンジック解析から、Liu氏が機密のApple回路図をダウンロードしてOpenAIで使ったこと、Appleの第三者クラウドストレージへの不正アクセスをOpenAI側も把握していたことが判明したとされています。また、Appleの社内調査を知ったLiu氏がOpenAIの同僚に証拠を破棄するよう指示し、同僚が応じる意思を示したこと、OpenAIで使っていたツール名がApple社内の開発用アプリケーションと同じだったことも主張されています。

Appleの回路図を使い、AIエージェントにLTspiceを実行させたと主張

Liu氏が回路図をダウンロードしたのは退職から2か月後の3月で、Appleは同氏が電気工学向けツール「LTspice」で電源変換開発のシミュレーションを実行したと説明しています。メッセージでは、AIエージェントがLTspiceを操作し、結果を確認して補償パラメーターを調整できるよう学習したと話していたとされます。

この回路図はMac miniで使われ、その後、iCloud経由でAppleから持ち出されたMacBookと同期したため、Appleが利用状況を把握できたといいます。Appleは、企業秘密を学習するAIエージェントやモデルへの入力が、元に戻せず拡大していく利用につながる可能性があると主張し、Mac miniなど、Liu氏が現在も保有する機器の調査も求めています。

OpenAIは訴えの棄却を要求、審理は10月1日

Appleは今回の証拠について、企業秘密が実際に使われ、証拠が破棄されていることを示す「衝撃的な証拠」だと位置付け、早期の文書提出や関係者の証言を認めるよう求めています。さらに、OpenAIがAppleの企業秘密を利用することを禁じる差し止めも申請しています。

一方、OpenAIはAppleの主張を「根拠がない」として訴訟の棄却を求めています。公開声明では、訴訟を「不注意で攻撃的、奇妙に個人的」と表現し、Appleの企業秘密を保有しておらず、必要ともしていないと説明しました。Edward J. Davila判事による双方の主張の審理は10月1日に予定されています。


出典: MacRumors — Apple Says Former Engineer Used Stolen Trade Secrets at OpenAI, Taught AI Agent to Run Them / 9to5Mac — Apple reveals ‘shocking evidence’ from ex-employee’s MacBook in OpenAI suit / AppleInsider — New evidence shows OpenAI's trade secret theft & destruction of evidence, says Apple

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